昨日の【ウィンブルドン2019】4日目、
男子2回戦で、因縁の対戦がありました。
【ナダル vs キリオス戦】です。
なぜ二人の対戦が「因縁」だったかというと、、、
こんな経緯がありました。
今年のメキシコ・オープンでの話です。
両選手は、
メキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2019)での荒れた試合以来の因縁がある。
その試合でアンダーサーブを繰り出すなどしたキリオスに対して、
敗れたナダルが「敬意を欠いている」と苦言を呈すと、
キリオスが自分とは「正反対」などと言い返し、
論争になった経緯がある。
引用(以下同じ):AFP BB News
そんな経緯がありながらの、
ウィンブルドン2回戦での対戦。
対戦前の二人のコメント:ウィンブルドン2019
試合前のインタビューで、キリオスは、
「僕とラファが一緒にビールを飲むかは分からない。テニス選手として以外の彼は知らない」
「仲良くなれる相手もいれば、そうじゃない相手もいる」
「お互いにリスペクトはしているが、それだけだと思う」
とコメント。
さらに、試合に向けて
「待ちきれないね。ドローが出た瞬間から、彼が同じ山にいるのが分かってめちゃくちゃうれしかった」
「子どもだったら、自分が世界最高と思うコートで、世界最高の選手たちと対戦したいと思うはずだ」
「次の試合は、自分の最高のショットを打って、全力でチャンスをつかみにいくよ」
と、対戦に向けて前向きな発言をしていました。
二人は、過去3勝3敗。
一方、ナダルのほうは、
「正直に言って、もう自分もそういう年齢じゃないんだ。
言うには言ったが、それだけだ。
誰かと言い争うような人間じゃないんだよ」
と、改めて因縁をあおるようなことはしないと話し、、、
対戦に向けては、
「僕の意見は明快だ。次の相手はトップレベルの才能を持った、気持ちが乗っているときには非常に危険な選手」
「そして彼はたいてい、最高の選手と対戦するときは気持ちが乗っている。
そうなったときの彼は難敵だ」
と、リスペクトあるコメント。
嵐の前の静けさ^^
そして、、、キリオスはアンダーサーブを放った!!
▼第1セットの第8ゲームで、それは出ました!
When Centre Court met the underarm ace…
We all knew this was coming, didn’t we?#Wimbledon | @NickKyrgios pic.twitter.com/0gzovjH4bp
— Wimbledon (@Wimbledon) 2019年7月4日
▲見事に決まったアンダーサーブのエース!
観客からは、拍手とブーイングが半々
賛否両論ありますが、
ボクは、アンダーサーブ賛成派です。
ルール内で、最も相手が取りにくいボールを打つのがテニスですし、、、。
あと実は、やってみると分かりますが、
アンダーサーブは想像以上に難しいです。
練習が必要!
▼錦織くんも前哨戦で、アンダーサーブを試しています。
さらに、
第3セットの第8ゲームで、
キリオスがネットに出てきたナダルに向けて、強烈なフォアハンドを打ち込み、
思わずナダルがラケットで防いで、
にらみ合いになる場面がありました。
ボディショットはよくありますが、
すぐ謝るかどうかで、雰囲気が変わります。
で、映像を見返しましたが、
キリオス、謝ってませんでした。
そして、ナダルはずっと睨んでました。
▼試合ハイライト
対戦後の二人のコメント:ウィンブルドン2019
試合後のインタビューで、ナダルの体をめがけたボディショットについて、
キリオスは、、、
「狙ったんだ。そう、真っすぐ胸に当ててやろうとね。うまく受けたよな」
とすると、
「なぜ俺が謝る?
向こうは四大大会(グランドスラム)でいったい何度勝ち、
銀行口座にもいったいいくら持っていると思うんだ?」
「彼なら胸で打球を受け止めることもできるだろうよ。
謝る気なんでさらさらないね」
※引用(以下同じ):AFP BB NEWS
とキリオスらしいコメント。
見事な?悪役っぷり^^
一方、ナダルは、自分ではなく、線審や観客のことを心配して、、、
打球が高速で向かってきた際に自分の安全を心配したのではなく、
ボールがどこかへ飛んでいけば他の人が危ないと考えたという。
「あんなふうにボールを打ったら危ない。
自分よりも線審や観客に危険が及ぶ」
「あんなふうに打てば、ボールはどこへでも飛んでいってしまう。
今回は(自分が)あたりそうになったが、
ボールが(コートの中に)入ったから問題なかった」
「自分はプロだから、こういう打球を防ぐ方法を知っている。
だけど、そうでなければ、ボールはそのまま後ろまで飛んでしまう。
それが目に当たったりしたら大変だ」
ナダルらしいファン想いなコメント^^
結局、悪役キリオスはこの試合、
3-6、6-3、6-7(5-7)、6-7(3-7)で、
ナダルに敗れています。
キリオスは「いいやつ説」を裏付けるエピソード
そんなキリオスですが、いいヤツエピソードもたくさんあるんです^^
錦織を擁護ツイート
錦織くんが、昨年、ゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハレ)2回戦で、
臀部の痛みにより途中棄権となった第3シードの錦織圭について
苦言をツイートした米国のジャーナリストがいました。
そのツイートには、
「錦織は3年連続で負傷を理由にハレを棄権している。
錦織はとてつもなく痛みに対して弱いと疑ってもいいんじゃないか?」
と投稿。
それに対して、キリオスが、
「僕は、あなた(=ジャーナリスト)が(錦織に対して)痛みに弱い!
なんて言える立場に一切ないと思うけど?
(あなたは)アスリートじゃないよね?」
と錦織を擁護する返信投稿をています。
好き勝手に言うメディアに対して、
選手の立場で言ってくれた!
怪我をした西岡にも、やさしいツイート
また、西岡良仁選手が怪我をして、手術のため戦線離脱した時、
いち早くツイッターで、こんなメッセージを送ってくれてます。
そのときの西岡くんのツイートはこれ(英語)
— YOSHIHITO NISHIOKA (@yoshihitotennis) 2017年3月31日
そのツイートに対して、キリオスがリプしたのが、これ。
Bro, I’m so sorry to hear about this. Stay strong, you’ll be back better than ever before you know It. I wish you a speedy recovery mate. 💪🏽 https://t.co/SIIf8lRqXl
— Nicholas Kyrgios (@NickKyrgios) 2017年3月31日
(※日本語訳)
「ニュースを聞いたけど残念だよ。
気持ちを強く持てよ。前よりずっとよくなって戻ってこられるからな。
早くよくなることを祈ってるぞ!」
うーん、いいやつ!
西岡くんとキリオスは同い年で、
ジュニア時代から試合をしていた仲でした。
人生の目的は、恵まれない子どもたちへの支援
自身の財団を立ち上げ、一昨年から恵まれない子供たちのためのスポーツ施設を
設立しようと動いてます。
キリオスが「人生の目的」見つける、恵まれない子どもたちの支援へ
故障車を押してあげた!ナイスガイ!!
ある日、キリオスが練習を終えた帰り道に、故障車を助けた話。
助けてもらった人のツイート↓
「僕のガールフレンドとその友人が故障車を発見して押してあげていたら、
車が一台隣に止まって助けを申し出てくれた。
ちょっと酔っていたから二人はありがたく頼んだら、
なんと降りてきた男性がニック・キリオスだったんだ。
結局僕のガールフレンドは友人とキリオス選手の3人で車を
女性の家まで押してくれたんだよ。」
練習後、地元キャンベラを運転中のキリオス選手が困ってる故障車を助け、
助けてもらった人のツイートが瞬く間に広がったみたいです。
最後に、「なんてナイスガイ!」とも付け加えてます。
その後、キリオスはツイッターで話題になってることに気が付き、
「こんなことは大したことじゃないよ。
日常的なことで、いつだってこれくらいのことはやるさ。」
と、ツイート返信してます。
普通にいい人!
楽天オープンでも、観客に水を
2016年の楽天ジャパン・オープン、
1回戦「キリオスvsハリソン」で起きたハプニング。
第1セットの第8ゲーム途中で観客が階段を踏み外して倒れるアクシデントが発生し、
そのアクシデントに気づいたキリオスは、試合中にもかかわらず、
観客席へ「ペットボトルの水」を渡し、
観客から拍手を受けました。
実はこの試合、
観客席から観てました~
もちろん、拍手しました!^^
まとめ
ということで、
キリオスへの評価は賛否ありますが、、、
ボクはキリオス、好きです。
なんといっても、テニスがオモシロい!
ポテンシャルがスゴイ!!
そして、
錦織に対して、なぜか大人しい、、、^^
お姉さんがUSJで働いているから、という噂も^^
これからも、テニス界活性化のためにインパクトをー\(^o^)
Vamos!キリオス!!